モノクロの冊子を印刷するよりも、カラーの冊子を印刷するときのほうが印刷の品質は気になるものです。というのも、品質のあまりよくない印刷会社でカラーの冊子を印刷すると、写真や絵がものすごく荒く印刷され、がっかりする結果になるからです。私は一度、このがっかり感を味わったことがあります。安いからと思って頼んだ印刷会社がいまひとつのところで、グラデーションのかかった絵がただのしましまになっていました。以降、その印刷会社は使っていません。せっかく作った原稿がその通りに印刷されなかった、もうショックなどというものではありません。データが悪いのかと思いましたが、別の印刷会社で印刷しなおしたら綺麗に印刷されましたので、やはり印刷会社の印刷精度がいまひとつだったのだと思います。
冊子印刷にはオンデマンド印刷とオフセット印刷があります。オンデマンド印刷のほうが印刷代は安くてすむことが多いですが、オンデマンド印刷には画像によって向き不向きがあるので、それがわからない場合は多少はコストがかかってもオフセット印刷で印刷することをお勧めします。私がときどき使う印刷会社のオンデマンド印刷は、淡い画像は綺麗に印刷できますが、濃い画像の印刷はあまり得意ではありません。これは印刷会社に聞いてみると教えてくれます。たくさんの顧客を抱える印刷会社のほうがたくさんの実例がありますので、こうしたデータのほうがいいとはっきり教えてくれます。冊子印刷のサービスに即日納品のサービスがありますが、そうしたサービスはデータのチェックがあまりされないことがあります。使い慣れた信頼のできる印刷会社の場合はそれでも良いですが、初めての印刷会社の場合は通常印刷でお願いしてみることをお勧めします。
印刷会社の側で「これは印刷が出にくい」とか「ここはモアレが出てしまう」などのチェックをする余裕ができるからです。上手に印刷に出ない場所を教えてもらえれば、原稿を修正して出しなおす余裕もありますし、その印刷会社がどのくらいのデータまで印刷してくれるのかもわかってきます。1ページに夜景と昼間の写真が並んでいるとき、夜景を綺麗に出そうと思えば昼間の画像が綺麗に印刷できず、昼間の画像を綺麗に出そうとすると、夜景の画像が潰れてしまうことがあります。オフセット印刷の場合、そうしたことは滅多に起こりませんが、皆無ではありませんので、ちゃんとチェックをして連絡をくれる印刷会社にお願いすることをお勧めしたいです。